日韓がミサイル探知レーダー接続、情報を即時共有へ…対北迎撃能力向上
・日韓両政府が、北朝鮮のミサイルを探知・追尾するレーダー情報を即時共有する方向で検討を始めたことがわかった。複数の両政府関係者が明らかにした。両国のシステムを米国経由で一部連結する案が浮上している。実現すれば、ミサイルの飛行データをより早く把握できるようになり、ミサイル防衛や国民への情報発信などの能力向上につながる。
・両政府の幹部などによると、米インド太平洋軍を交えた日米韓による技術的な検討が始まっている。早ければ年内の実現を目指し、協議を加速させる方針だ。
・ミサイル防衛の難点は、地球が丸いため、敵ミサイルを探知・追尾するためのレーダーの電波が水平線の下には届かないことだ。日本のレーダーは、ミサイルが一定の高度まで上昇しないと、探知できない。韓国側も、ミサイルが日本近くの海上や太平洋に落下すると、追尾ができなくなる場合がある。この結果、両国の発表では、発射されたミサイルの数や飛行距離などの情報に違いが生じていた。
・日韓はこうした課題を解消するため、米インド太平洋軍を通じて、レーダー情報を相互に提供する方針だ。同盟関係にある自衛隊と在日米軍、韓国軍と在韓米軍は既に、それぞれシステムを接続し、ミサイル情報を即時共有している。
・韓国は日本より、地理的に北朝鮮に近く、先にレーダーで探知が可能だ。北朝鮮のミサイルは一般的に約10分で日本に到達すると言われ、対応には一刻の猶予も許されない。日本のイージス艦は、米軍が早期警戒衛星で得た発射地点や方角、速度などの情報をもとに、一定の空域にレーダーを向けてミサイルを探しているが、防衛省関係者は「すぐには見つけられないケースもある」と語る。
・韓国のレーダー情報を即時共有できれば、日本のイージス艦のレーダーでミサイルの飛行データを早く把握し、ミサイルを迅速、確実に捕捉できるようになるため、迎撃の信頼性も増す。ミサイルが飛来する恐れがある場合に、日本政府が住民に避難を呼びかける全国瞬時警報システム(Jアラート)の早期発信につながる可能性もある。
・日韓は現在、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)に基づき、ミサイル関連情報を事後的に交換している。
・北朝鮮の脅威が高まるなか、日米韓は昨年11月の首脳会談で北朝鮮のミサイル関連情報を「リアルタイムで共有する意図を有する」と決めた。枠組みとして、2014年に締結された「日米韓情報共有に関する防衛当局間取り決め」を活用する方向で検討している。
1月1日 日韓がミサイル探知レーダー接続、情報を即時共有へ…対北迎撃能力向上(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
北朝鮮のミサイル
北朝鮮は弾道ミサイルの他、爆撃機としてIl-28かその中国製のH-5(轟五)を保有しており、この重量なら高性能のSu-25などの攻撃機やMiG-29などの戦闘攻撃機にも搭載可能と考えられている。
ネット上のコメント
・日韓それぞれのレーダーの盲点を補い、より正確に北朝鮮の弾道ミサイルを追尾するため、この動きは重要である。北朝鮮が攻撃の意図を持ってミサイルを撃つ場合、通常弾頭ではなく核弾頭が搭載されるとみられ、事前にミサイル発射台を破壊することも困難なため、迎撃能力の向上につながる日韓の情報協力は進めるべきである。
・両国を直接に接続するのは不安があるが、これだとあくまで米国のシステムを介しての話。 日本が独自に北朝鮮の発射を監視するには、位置の問題から衛星などに頼るしかない。北朝鮮側が天候や衛星の位置を考慮して発射すると、捉えら損ねる可能性がある。 計画している5年間で50基の小型監視衛星打ち上げなど、自国による監視能力をできる限り進歩させた上で、それを補う形での情報収集としては有効だと思う。
・日本はもっと衛星を利用すべき。日本の弱点は民間技術と軍事が乖離していることだ。左派教育が進みすぎて自衛隊に大学も企業も協力しない。世界では当たり前のことが日本ではできない。天候や災害を監視するなら軍事的にも衛星を活用すべきだとおもう。その技術はあるのだから。
・韓国は情報操作する国なので、共有した情報の真偽を調査する時間が必要。 情報共有するのであれば、レーダーシステムを運用する部署の人的交流が必要。 だが、これは今の信頼関係では無理。
・一番信用出来ない韓国とレーダーを共有などすればメリットよりデメリットの方が大きいに決まってる。韓国は日本を仮想敵国としてるのは、誰でも知ってる話で実際レーザー照射までするような国で何年か前もGSOMIAを破棄すると大騒ぎしてたし、日本だけで無くて在韓米軍に対しても撤退しろと騒いでたような国を信用するのは危険過ぎる上、今はアメリカと中国を天秤にかけてコウモリ外交をしてるがいつ中国側に傾くか分かったものじゃないので軍事情報を中国、北朝鮮へ流す可能性がある韓国を信用するのは反対です。