「女性風呂はハーレムなんかじゃない」トランスジェンダー男性が明かすLGBTQへの偏見
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「女性風呂はハーレムなんかじゃない」トランスジェンダー男性が明かすLGBTQへの偏見

記事によると…

近年、認知が広まる一方で、いまだ理解不足から生じる誤解や偏見も多いLGBTQ当事者の実態。トランスジェンダーでYouTuberとして活動する木本奏太さんは、その背景に「無意識のうちに男女の二元論で考えていること」があると指摘する。さらに、ジェンダーやセクシュアリティのバリエーションが多種多様であることの理解は「当事者でさえわからない、気づいてない部分もある」という。「元女子、現男子」という著書も出版されている奏太さんが明かす“元女子”への誤解、LGBTQの真実とは。

■“元女子”といっても身体的な性別が女性だっただけ。心はずっと男性のまま
――奏太さんは割り当てられた性別が女性、性自認は男性のFTM(Female to Male)ですが、“元女子”という肩書きを使われたのはいつ頃ですか?

【奏太】 今でこそ「元女子」とか「元男子」という言葉が広まっていますが、実はそのワードを使い出したのは4~5年ぐらい前、僕らが最初でした。当時は今と違ってLGBTQと呼ばれるYouTuberの方は数えるほどしかいなかったんですね。ただ、YouTuberの動画コンテンツは溢れかえるほど多く、いくらトランスジェンダーのことを知ってもらいたいと思っても、たくさんの人の目に止まることはなかったんです。だから当時の僕らは皆さんの興味を引くような“引っかかり”が必要だと考えました。

――そこで誕生したのが“元女子”だった。

【奏太】はい。“元々割り当てられた性別が女性だった”というところを短縮して“元女子”。その言葉によって「どういうこと?」って、きっと興味を持ってもらえる。そこを入り口に、自分たちのことについて発信したいと思ったんです。

――結果、現在となっては24.9万人(「かなたいむ。」2022年12月現在)のチャンネル登録を獲得されました。

【奏太】 それはすごくありがたいことだと感じつつも、この“元女子”という言葉がミスリードを誘ってしまう場合が多々あると感じるようになりました。僕は割り当てられた性別がたまたま「女性」だっただけで、最初から心は男性なんです。だからこそ「性別違和/性別不合」という専門用語も生まれた。だけれど“元女子”という言葉によって「心も体も女性から男性に変わったんだよね」という認識が広まりやすくなってしまう可能性があると気付きました。これは、その言葉を生み出した当時には想像もつかないことでした。「元々女性から男性に変わったんだから、女性の気持ちも男性の気持ちも両方わかっていいよね」って言われることも珍しくありません。

・確かに、20年以上女性として生活しなければいけなかったので、生理の辛さなどの身体的悩みは、それを経験したことがない人よりかは分かる場合もあります。ですが、身体や心のしんどさは人それぞれ。ジェンダーアイデンティティやセクシュアリティも人それぞれ。「元女子」という言葉で知ってもらった以上、正しい情報を届ける責任があるなと思います。

■好きな人に自分の嫌な部分を晒さなきゃいけない女性風呂には入りたくなかった
――他にも、“元女子”として誤解されがちなことはありますか?

【奏太】 動画でも質問されたことがあるので見てくださった方もいると思いますが、「性自認が男性だったら、女性風呂はハーレムだった?」みたいなことも聞かれたりします。映画やアニメとかでも、見かけたことがある表現かなと思います。僕自身は、性的な搾取であるあの表現が好きではないですし、それによって受けた誤解もある。僕にとって女性風呂に入るということは、自分の体の嫌いな…違和感を感じる部分、胸や生殖器など、誰にもみられたくないプライベートな部分を晒さなければいけない場所でした。

――自分の体の嫌いな部分、コンプレックスな部分を他人に見られるのは性的なマイノリティ、マジョリティ関係なく嫌ですよね。

【奏太】 たとえば部活の合宿とか修学旅行での入浴の際に、自分の嫌な部分を見せなければいけない状態。そしてなによりも「女性のからだ」として認識されやすい場所であることが苦痛で仕方なかったんです。本当にとても苦しくて…。避けられるものなら避けていました。。

――「ハーレム」どころか心理的安全性がない場所だったんですね。

【奏太】 あと誤解されやすい面で言えば、「心が男性ってことは恋愛対象は女性なんでしょ?」という質問もよくされます。僕は男性として女性が好きなので、ヘテロセクシュアルですが、同じトランスジェンダー方でも、恋愛対象が同性の方だったり好きになる性はそれぞれです。中には、人に恋愛感情を抱かない方もいるということを、皆さんに知ってほしいなと思います。

――よく考えたら、ジェンダーでのアイデンティティとセクシュアリティはまた別物ですもんね。

【奏太】 そうですね。実は昔、僕もトランスジェンダー男性でゲイの方に初めてお会いしたとき、「FtMで男性が好きってどういうことなんだろう?」って、ちょっと混乱したんです。だけど、よく考えてみたら、そうだよなって。好きになる性は人それぞれなのだから、当たり前なことだなと思いました。僕自身も無意識のうちに男女の二元論かつ異性愛規範に囚われていたなと思います。

・こんなふうにLGBTQに対する認識って、当事者でさえわからない、気づいてない部分がまだまだあったりします。抱える問題も違います。だから、僕が発信することでひとりでも多くの方に「世の中にはこういう人たちもいるんだ」と知ってもらったり、「これはどういうことなんだろう」という疑問を解消するきっかけになってもらえたらありがたいなと思っています。

(取材・文/今井洋子)

12月29日 「女性風呂はハーレムなんかじゃない」トランスジェンダー男性が明かすLGBTQへの偏見(オリコン) - Yahoo!ニュース

工藤静香

6年前、女性から男性へ性別適合手術をした木本奏太(かなた)さん(31歳)。「LGBTQ当事者が直面している社会的な問題に向き合いたい」と講演会やイベントにも積極的に参加している。

ネット上のコメント

別に理解できなくてもいいんだと思う。 大切なのは、知り得た時に差別をしたり傷付けるような言葉を相手に投げかけないこと。 それだけでいいんじゃないかな。

LGBTQの方が多くいることを知り、そういうのを取り上げた番組等を見て理解は深まってきたが、一つだけわからないことがある。 身体は男か女かの二択なわけで、その上で性的マイノリティーはこうですっていうのが個性なのでは?と思う。本来生まれ持った変えられないものが個性。差別や偏見はもちろん良くないが、生まれ持ったものまでをも変えて、これが私なんだから理解してと言われても無理がある。

こういう人もいると知ってもらいたいとのことですが、分け隔てなく普通に接してもらうことが一つのゴールなのでしょうか。 普段生活していてその人がLGBTかどうかなんて、よほどわかりやすい見た目でないとわかりません。

私は心も体も生まれも育ちも男だけど、私も温泉等で他の男性に自分の裸を見られるのはなぜか昔からすごく嫌だと感じてる。 だから絶対に前は隠す。 だが、それ以上に温泉自体が好きだから普通に入るし、自分の考えを他の人に言うことも何かを求めることもしない。

マイノリティが声をあげるのはよいですが、マジョリティに従うのは基本民主主義において当然だと思っています。様々な事案で自分がマイノリティに属する事はありますが、多数派に従うのは当たり前です。そうでないと多数派が苦労します。 私は左利きなので、世の中のモノを左右どちらでも同じように使用できるよう制作して設置してほしいと思いますが、まあ費用もかかりますし、不可能な場合も多いでしょう。左利きのものを増やしても大半の右利きには不便ですし、少数派はどこかで妥協する必要があります。

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