NFLビルズのハムリンが重体 ベンガルズ戦でタックル後に心肺停止 試合は延期
・2日にオハイオ州シンシナティで行われたNFL第17週のマンデーナイト・ゲーム、ビルズ対ベンガルズ戦で悲劇が起きた。
・第1Qの9分2秒、ベンガルズのWRティー・ヒギンス(23=193センチ、99キロ)に対してタックルを試みたビルズのセーフティー、ダマー・ハムリン(24=183センチ、91キロ)が直後に倒れ込んだもので、心肺停止となったためにその場で心肺蘇生法(CPR)による救命措置が施された。このプレーでは2人ともヘルメット部分で激突。ハムリンは一度は立ち上がったものの、すぐに崩れるように倒れ込んだ。その16分後に救急車でシンシナティ市内の病院に搬送され、状態は少し持ち直しているものの重体。試合はベンガルズが7―3とリードした状況で中断となり延期となった。いつ再開するのかといった詳細は明らかにされていない。 AFC東地区首位のビルズはここまで12勝3敗で、同北地区首位のベンガルズは11勝4敗。この試合はAFCの第1シード争いに絡む重要な一戦だったが、予期せぬハプニングで試合は成立しなかった。
・フィールドではビルズの選手たちが輪になってひざまずき、ハムリンのために祈りが捧げられたが、QBのジョシュ・アレン(26)は両手で顔を覆うなどショック状態。数人の選手は涙を流すなど、試合を続ける状況ではなくなっていた。
・ハムリンはペンシルベニア州の出身。ピッツバーグ大から2021年のドラフト6巡目(全体212番目)にビルズに指名されてNFL入りを果たし、2季目の今季は15試合中、13試合に先発していた。 ビルズでは2007年の開幕戦で、タイトエンド(TE)のケビン・エバレット(当時25歳)が後半開始直後に首を痛めて病院へ搬送。一命は取り留めたが、体に麻痺が残るという事態を経験している。
1月3日 https://news.yahoo.co.jp/articles/31a0d231b0d90e5b4eb7d131679caf5b05d54f09
NFL
ナショナル・フットボール・リーグは、アメリカ合衆国で最上位に位置するプロアメリカンフットボールリーグである。
ネット上のコメント
・現地の情報では極めて厳しい状況みたいで、レブロンジェームズが今回の件を機に全てのアスリートの安全対策について見直すべきと声を上げている。特に激しいコンタクトのあるスポーツについては特別な対応が必要だろう。強い肉体を持ってしても、こうした事態は全てのアスリートに起きてもおかしくない。
・今シーズンのビルズは本当に好成績で頑張っていて、これからプレイオフでのゲームも期待されているだけに ショックですね。どうか無事に回復して欲しいです。数ヵ月にマイアミのQB が試合中のタックルで倒れて、脳震盪でしばらく動けなかったのも、観ていて怖かったです。昔に比べたら選手の安全を考慮して、ルールも変わったけれど、まだまだ改善すべきですね。
・米プロスポーツにおいて驚きを感じるのは、リタイア後に自己破産したり、脳震盪の影響で人生に深刻な弊害をもたらしている選手があまりにも多いという事実を知った時です。カタールW杯でも、脳震盪による影響による選手の交代枠が特別に設けられたことからも、世界中のあらゆるスポーツの問題となっていると思います。よく、日本のバラエティ番組でも体を張った芸人さんの危険な場面を目にしますが、見直しも検討する必要があると思います。何より人命優先だと思います。
・アメフトと言えば米国最大の人気を誇るスポーツだけど、「見るのは好きだが子にはやらせない」という親も増えているらしい。ファンの平均年齢も徐々に高齢化している。 NFLもそれなりに危機感を覚えていてルール改正や支援金の支払い、比較的安全にプレーできるフラッグフットボール等への投資などしてきている。しかしコンタクトの問題を根本的に解決するということはアメフトの魅力を潰すことにも繋がりかねず難しいところ。
・今はとにかくDamar Hamlin選手の無事を祈ります。
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