「木村先輩、伝説になりますよ」 伊藤英明さん明かす“あの日”
記事によると…
・最前列のお年寄りが押し倒されないか、後ろの観客は見えているだろうか――。俳優の木村拓哉さんが織田信長役で参加した「ぎふ信長まつり」の騎馬武者行列。沿道で46万人が歓声を上げる中、仕掛け人は強いプレッシャーを感じていたという。「先輩」と慕う木村さんを先導しながら、出身地の岐阜市中心街を練り歩いた伊藤英明さんに、当時の心境を振り返ってもらった。
・「大きな事故もなく、笑顔で終えられた。本当に皆の力でうまくいって良かったですね。(開催は)間違いではなかった」
・信長まつりの開催から2週間が過ぎた11月下旬。伊藤さんは、安堵(あんど)の表情を浮かべた。だが、パレードが行われた約30分間は、ハラハラしっぱなしだったという。
・「僕が言い出しっぺじゃないですか。もし事故が起きようものなら、全て僕の責任だというくらいのプレッシャーはありました。パレードを楽しむというより、お客さん大丈夫かなとか、押されていないかな、みんな見えているかな、って思っていましたよ」
・定員1万5000人の観覧エリアに100万人近い応募があり、エリア外にも観衆が詰めかけた。伊藤さんは、木村さんの数十メートル前を馬に乗って進んだ。 「高齢の方もつえをつきながら来てくれたんだ。押し倒されないかな。どんな思いで来てくれたのかな。
・木村さんを連れて帰ってきましたよ……。いろんな思いがありましたね」 伊藤さんは、2009年の行列で信長役を務めた時の光景をはっきりと覚えている。「僕のような者が出て(観衆が)笑顔になり、大フィーバーしたんですね。それがうれしくて」 19歳で芸能界入りするまで岐阜で過ごした。
・「子供の頃は退屈な所だと思っていました。でも、きれいな川が流れ山があり、四季を感じられて落ち着く。岐阜が単純に好きなんですよ。だから盛り上げることをしたかったんです。出身者なのであえて言わせてもらいますが、閑散とした商店街を木村さんが歩いたら、後世に語り継がれる祭りになるなって」 2人は織田信長が主人公の映画「レジェンド&バタフライ」(23年1月公開)で共演。撮影の合間、現場の片隅でこう持ち掛けた。
・「木村さんが信長役で出たら、伝説になりますよ」 <東映の担当者によると、この会話がきっかけで、木村さんから「祭りに出てみたい」と話があり、岐阜市に打診したという。
・一方の市は、実は一時期、パレードの開催を見送ることも検討していた。コロナ禍で3年ぶりの開催となり、鉄砲隊の発砲音や歓声に驚かないよう調教された馬の手配が難しかったためだ。開催が決まった後も、感染状況や警備体制など課題は山積していた> 「木村さん自身もいろいろ準備してくださった。木村さんが言わなければ動かなかったこともたくさんあったんです」。映画のスタッフも集結し、撮影時と同じような雰囲気で衣装を合わせ、メークを施した。
・懸案だった馬の手配も、映画の撮影で使われた馬を使用することで解決した。 木村さんの参加が決まった瞬間から、「とにかく晴れてくれ」と願い続けたという。当日は、雲一つ無い晴天に。
・よほどの重責を感じていたのだろうか。パレードを終えると「ふっと抜けてソファで寝てしまった」と明かしてくれた。 その後のトークイベントでは「木村先輩と話していたことが現実となって……」と話した後、言葉を詰まらせていた伊藤さん。
・「感極まった? そうかもしれないですね。小さな祭りがああいう形になったのは、木村さんのお陰だし、みなさんのお陰です」【酒井志帆】
岐阜信長祭り
ぎふ信長まつり(ぎふのぶながまつり)は、岐阜のまちづくりに貢献した織田信長を称え岐阜県岐阜市で開催されている祭。
2022年(令和4年)からは岐阜市農業まつりと共同開催されることとなったため、正式名称は「岐阜市産業・農業祭〜ぎふ信長まつり〜」となっている
信長さまにハートを射抜かれる♥️#ぎふ信長まつり #信長まつり #岐阜市 #キムタク #キムタク信長 #伊藤英明 #木村拓哉 pic.twitter.com/147FRbQRl1
— ほぼぎふ@岐阜グルメ (@hobogifu) November 6, 2022
ネット上のコメント
・なんだかんだ本当にスターなんだなあって思います。
・あのグループは木村拓哉あってのグループだったとまざまざと見せつけてくれている。家庭も円満で子供も立派に育ち、まあこれは彼の力そのものでしょう。凄い人だな、とあらためて思います。
・岐阜まで出向いてくれただけで無く、普段洋装着ているイメージの2方が、和装+髭で新鮮でした。人混み問題以外は成功が約束されていたように思います。 コロナで参加できなかった岐阜県知事は気の毒でしたね。
・キムタクブームの時はさほど思わなかったけど、いまは木村拓哉氏の凄さが分かる。オレ様じゃなくて、気遣いの人。遭遇した人を幸せにさせる。これは誰にでも出来ることじゃない。そしてそれを実現させた立役者が伊藤英明さん。 彼の故郷愛あってこそ、起こせたミラクル。
・伊藤さん、木村さんを祭りに連れてきてくれて本当にありがとうございました。 当選に外れたのでテレビで見ていましたけど、2人共とっても素敵でした。