ＳＥＫＡＩ　ＮＯ　ＯＷＡＲＩが「Ｈａｂｉｔ」で初のレコード大賞受賞、“クセ強”ダンスで若者とりこに

・「第６４回　輝く！日本レコード大賞」（日本作曲家協会主催）の授賞式が３０日、東京・初台の新国立劇場で行われた。４人組バンドのＳＥＫＡＩ　ＮＯ　ＯＷＡＲＩが「Ｈａｂｉｔ」で初の大賞を受賞。新型コロナの影響で無観客で実施されていたが、１９年以来３年ぶりに有観客開催となった。

・惜しみない拍手が注がれた。３年ぶりの有観客開催。メジャーデビュー１１年のＳＥＫＡＩ　ＮＯ　ＯＷＡＲＩが、初の栄冠を手にした。 　

・今年４月に先行配信された「Ｈａｂｉｔ」の楽曲のテーマは「自分で自分を分類してしまう悪い習性（＝Ｈａｂｉｔ）を壊せ」。中毒性のあるアップテンポのメロディーに、４人が踊る“クセ強”ダンスがシンクロし、１０代を中心とした若い世代からジワジワと人気に火が付いた。 　サブスクリプション（定額音楽配信サービス）ではヒットの目安となる１億回を超えた。ストリーミングの総再生回数は２億回以上、ミュージックビデオ（ＭＶ）の再生回数も１．２億回を記録。

・今年の「ＹｏｕＴｕｂｅ　Ｆａｎｆｅｓｔ　Ｊａｐａｎ」では、国内トップ音楽動画ランキングで１位を獲得した。 　

・３人組グループ・パワーパフボーイズが振付を担当したダンスＭＶは、学校を舞台にＦｕｋａｓｅが国語教師、Ｎａｋａｊｉｎが体育教師、Ｓａｏｒｉが養護教諭、ＤＪ　ＬＯＶＥが用務員にふんし、生徒役のダンサー２０人と共にセカオワ史上最高難度のダンスに挑戦。４人は長期間にわたってレッスンを受け、完成度の高さを追求した。ＹｏｕＴｕｂｅ、ＴｉｋＴｏｋには人気ユーチューバー・ＨＩＫＡＫＩＮを始め、多数の「踊ってみた」動画が投稿され、ＴｉｋＴｏｋアプリ内の総再生回数は驚異の２５億回以上を記録。新たなファンの獲得へとつなげた。 　

・コロナ禍で度重なる全国ツアー、ライブイベントの延期を経験。２年間の“空白期間”を乗り越え、今年は充実の１年を迎えた。２０年春のデビュー１０周年記念ライブイベント「ＴＨＥ　ＰＡＲＡＤＥ」、２１年夏開催だったバンドの歴史をたどる大型展覧会「ＴＨＥ　ＳＥＣＲＥＴ　ＨＯＵＳＥ」が、４月になって実現。８月に初の４大ドームツアー（全５公演、２０万人動員）を成功させた。“クセ強”ダンスで強烈なインパクトを残したセカオワ。令和の音楽シーンでも強烈な個性を放つ。（加茂　伸太郎）

12月30日　https://news.yahoo.co.jp/articles/2dca14911648cbcc42fcfa7b067f4591757810df