ツイッターに「表示回数」 予告なし導入 マスク氏の狙いは?
・米短文投稿サイトのツイッターが23日、利用者のツイートを他の利用者が閲覧した回数を表示する新機能「View Count(ビューカウント)」を導入した。唐突な新機能の出現に、ネット上では「表示回数」を他人が閲覧できないようにする方法を問い合わせる書き込みが増えるなど波紋も広がった。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は新機能で何を狙っているのだろうか。
・ マスク氏は23日、自身のアカウントでの投稿で、「ビューカウントを導入した」と発表。「これで、ツイートが何回閲覧されたか分かる。動画ではすでに閲覧回数は表示されていた」と説明した。
・ツイッターの画面は従来、ツイートの下部に「返信」「リツイート」「いいね」のボタンが配置され、各ボタンの脇に他の利用者がボタンを押した回数がそれぞれ表示されていた。
・新機能では、ツイートの下部の左端に、新たに「表示回数」が加わり、他の利用者が閲覧した回数が表示されるようになった。
・マスク氏は、同じ投稿で「ツイッター利用者の90%以上は閲覧しても、リツイートや返信、『いいね』ボタンを押していない。ツイッターが見かけ以上に活発だということだ」と述べた。
・マスク氏の主張の通り、この投稿は、24日夜時点で、表示回数は約5000万回に上ったが、返信は約2万回、リツイートは約5万回、「いいね」は約39万回だった。 予告なしで突然追加された新機能。
・マスク氏の狙いは、表示回数を公表することでツイッターの活発さをアピールし、マスク氏の買収後に減少したオンライン広告配信を呼び戻すためだった可能性がある。
・マスク氏は10月、440億ドル(約6兆円)を投じてツイッターの買収を完了。「表現の自由」を理由に不適切な投稿の規制ルールを緩和したが、これを懸念した大手企業がツイッターへの広告配信を一時停止する動きが広がっていた。
・マスク氏は、「表示回数」の配置場所についてツイッター投票を実施するなど、新機能を気に入っているようだが、広告主が戻ってくるかどうかは未知数だ。
・マスク氏は12月中旬にCEOの進退を問うツイッター投票を実施。
・辞任への賛成が過半数を占めたことを受け、「この仕事を引き受けてくれる愚かな人が見つかり次第、CEOを辞任するつもりだ」と投稿している。
イーロン・マスク
イーロン・リーヴ・マスク(Elon Reeve Musk, 1971年6月28日 - )は、アメリカ合衆国で活動する南アフリカ共和国出身の実業家・エンジニア。PayPal共同創業者スペースXファウンダー兼CEO、テスラ共同創業者兼CEO(テクノキング・オブ・テスラ、OpenAI設立者、ニューラリンク共同創業者兼CEO、Twitterオーナー兼CEO
ネット上のコメント
・閲覧がほとんどなので本当にうれしい機能です フォロワーが多いいいねが多いは正直あてになりません 完璧な数値などなくどれも一長一短あるのは事実ですが 個人的にはここでいう表示回数が一番参考に値する数値になるとおもいます 見られていることを可視化されるのが嫌であれば鍵かけて閉じこもればいいだけのことです
・何らかの形で広告を依頼する側にとっては相手のインプレッションが見えるのはありがたいのでは? それで活性化するならいいと思います。ツイッターが儲かっていないと無料で使えなくなる可能性ありますから。 ただし変な広告が増えないように規制はして欲しい。
・どのようなツイートやアカウントが「見られているか」わかることで 広告を出す側の判断材料になるのは間違いないですが、 変なアカウントばかりが「見られている」可能性もありますし 変なアカウントばかりが「釣り」に必死になる可能性もあるので 今後のTwitterにとって幸せな方向に進むかはなんとも言えませんね。
・見られた回数が多いことが意味をもつようになるので、これは典型的な「注意経済(Attention Economy)」指向の改悪。目立つもの、注意をひくものが必ずしも意味、意義のある投稿とは限らない。むしろ目立てばいい、注意をひけばいい、という安易な指向の情報が大量生産されるはたらきもある。twのバズりを取り上げるテレビにもこの影響は出てくる(すでに出ている)。嫌なら見なければいいという指摘は、参照、リンク、再生産で成り立っている情報環境からすれば非現実的。
・他にも言及されてる方がいますが、フォロワー数に対して表示回数が異様に少ないアカウントの存在が炙り出されてて面白いです。すごいのが朝日新聞で、フォロワー130万なのにどの記事も表示回数1万いかない、という指摘ツイートが話題です。(ちなみにこの指摘ツイートは900万回表示されています) まあ、これまでの買ったフォロワーの数で広告仕事拾ってきたアカウントとかはバレる。インチキで増やすとかは出てくるかもしれないが、表示回数少ないところに関してはそれが事実なので、そういうのを炙り出せるのでプロモ依頼側は少し助かるようになるのでは。