独自】東芝再建、銀行団が1兆4000億円規模の融資で最終調整…週内にも「融資証明」
・東芝の経営再建を巡り、メガバンクなどの銀行団が日本産業パートナーズ(JIP)の買収提案に総額1兆4000億円規模の融資を行うことで最終調整に入ったことが分かった。主力行の三井住友銀行は、東芝に取締役を派遣する方向だ。銀行団は週内にも、融資を約束する「融資証明」を出す見通し。
・関係者によると、三井住友銀とみずほ銀行がそれぞれ4000億~5000億円程度を融資する方向。三井住友信託銀行、三菱UFJ銀行、あおぞら銀行と合わせた融資額は計1兆4000億円規模となる。このうち2000億円は、必要な時に融資することを約束する「融資枠(コミットメントライン)」とする。
・JIPは、半導体大手のロームやオリックスなど国内勢約20社が連合を組み、総額1兆円規模を共同で出資する方向で調整している。東芝の買収には計2兆2000億円超の資金が必要とされており、銀行団の融資が決まれば、買収に向けて大きく前進する。
・東芝は年明けにも社外取締役で作る特別委員会で、JIP陣営による株式公開買い付け(TOB)を受け入れるかを判断する。JIP陣営の傘下に入れば、来夏にも非上場化する可能性がある。
・東芝は急激な業績悪化に伴う経営の混乱を受け、今年4月に非上場化を含む経営再建案を公募した。複数の陣営から提案を受け、10月にはJIPに優先交渉権を与えて提案内容を精査してきた。
12月22日 https://news.yahoo.co.jp/articles/4d1dc43d18aca57efa80367aeafa5b375fc0396a
株式会社東芝
株式会社東芝は、日本の総合電機メーカーであり、東芝グループの中核企業である。2017年に事業の分社化を完了させたことにより、現在は純粋持株会社の役割を担う。TOPIX Large70の構成銘柄の一つ。
ネット上のコメント
・非上場後のバランスシートの借入金総額は2兆円弱。年間売上高の7割程度か。現在も剰余キャッシュフローは水面前後行ったり来たりで利払負担は増加する。表面的には典型的レバレッジドバイアウト。 返済には値段を吊り上げられるネタで切り売りして事業売却資金を充てるしか、通常事業利益では足りない。銀行やこの件に関連する企業などそこに絡む恩恵を目指している雰囲気しかしない。取締役会会もそうだが全体的に私利私欲の会のような体裁。 どうしようが良い治療はない気がする。切り出して売れば最後に残る部分は売れ残り。それを再上場させるには相当外科治療しないといけないだろうが、組織と文化が柔軟でサクサク合理的な執行への高い経験値と実績を持っていれば良いのだろうが。
・経済安保上、原発と防衛を抱える東芝を救うことはやむを得ない。問題はこれによって東芝がまともな民間企業として立ち直れるかどうか。 個人的には東芝製品を信頼していますし、原発の方針転換もありましたから、再生できると信じています。
・いやいやいや。腐った果物は、お金をかけても美味しい食べ物にもどりませんよ。仕事柄、他社に転職した人材と面談させて頂くことが多いのですが、全員が口を合わせたように、「前の会社は組織が腐っていた」と言います。東だけはほんと別格のヤバさだと。。そして中の人も自分たちのヤバさに気が付いていないところがヤバさの本質だということ。 日本は長らくつぶれるべき会社を国が株を買い支えることでゾンビ化させてきた。その結果育つべき次の会社が育っていません。 特許と引き継ぐべき技術を精査して国内に残し会社はつぶすべき。能力のある人材は他の会社でも必ず力を発揮する。ぶらさがりの人はごめんなさいが自然の姿。人材の流動や退職した有能な方々のスタートアップに国は税を投入すべきで、民を助け株主は投資家としての正当な責任を負わすべきではないでしょうか?
・もうかつてはそれなりに風靡し企業をブランドとして持ち上げて財政出動、再建しようとするのはやめてもらえないだろうか。
・これで官軍という経産省&産業革新機構の敗北が決定かと。敗戦記念日ですね。民間にとっては戦勝記念日。