タイ海軍の軍艦「スコータイ」が沈没、31人行方不明　これまでに乗組員ら75人救助

・海軍の軍人が戦闘ではなく高波による沈没で命を落とすとはさぞかし無念なことと思います。戦闘艦は外洋で活動するわけですが相当古かったのでしょうか。早急に原因究明と全艦艇の整備点検が必要だと思います。

・軍艦は、天候に関わらず行動しなくてはならないので頑丈に設計し、重心を低くして転覆にも強くします。が、悪天候で事故を起こさないわけではありません。 日本海軍も戦前、「第四艦隊事件」という大事故を起こしています。台風の中心に乗り入れて演習を行ったところ、波高20ｍの巨大三角波に出会い、駆逐艦２隻の艦首が大波にもぎ取られ、他にも駆逐艦４隻の艦橋などが大破。空母２隻の艦橋や飛行甲板が大破。他に重巡、軽巡、潜水母艦に損傷が発生しました。今度の件も、安易にタイ海軍がたるんでいるとか、船が安物だったとか決めつけるわけにはいきません。海は怖いのです。

・亡くなられた方のご冥福をお祈りします。 厳しいようですが、しばらく外洋に出るのは止められた方が良いと思います。 こんなことでは、まともに戦闘など出来ないでしょう。 　旅客、輸送、タンカー、漁でもない、軍が運用している船でしょ？ 敵と遭遇したとき、「海が荒れてるから、待って。」は通用しません。

・アメリカ軍が未だに西太平洋の台風観測をしているのは、太平洋戦争で多数の艦船が台風の荒波で沈没しちゃったからですね。 真珠湾攻撃に向かう連合艦隊の空母赤城から加賀を撮影した画像には、高波に隠れてマストの上部しか写ってないものもあるくらい波高が高いよ。