
「スーパーの棚から消えた?」たまご“過去最高値”広がる影響 鳥インフル・えさ代高騰【解説】
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■たまご過去最高値 「天津チャーハン」「まぐろユッケ」など販売休止に
【東京のたまごの価格の推移】
2022年1月5日:140円
2023年2月15日:335円(過去最高値)
・井上貴博キャスター:
主な要因としては▼鳥インフルエンザ、▼えさ代の高騰、▼輸送費など全てのものが上がっているのでこれだけ価格が上がっていく。象徴的だったのは、マヨネーズが500円を超えたのが大きなニュースになりました。
<キユーピー>
・「キユーピーマヨネーズ」450g
→475円から520円に値上げ(4月出荷分~)
<セブン-イレブン・ジャパン>
・「ハムとたまごのサンド」324円
→ゆで卵を減らして相対的にハムを増やす
・外食産業も知恵を絞っています。
<ロイヤルホスト>3月8日から一部商品を値上げ
・「モーニングプレート」(スクランブルエッグまたはフライエッグ)
→440円から495円に値上げ(55円↑)
・「ロイヤルホストモーニング~オニオングラタンスープ・サラダ付~」(スクランブルエッグまたはフライエッグ)
→990円から1045円に値上げ(55円↑)
・値上げでは採算が取れないということで、販売自体を休止する動きにもなっています。
<ガスト>
・ガパオライス、パンケーキ、まぐろユッケなど
→2月16日から販売休止
<バーミヤン>
・天津チャーハンなど
→2月16日から販売休止
・そして、たまご有料化のお店も広がっています。
<しゃぶしゃぶ専門「しゃぶ葉」>
・本格すき焼きだし 生たまご=これまで無料で提供
→2月13日から生たまご1個55円(有料化)
<居酒屋 絹一(長野市)>
・納豆、生たまご=これまでランチタイムは無料で提供
→2022年12月から生たまご1個50円(有料化)
※納豆+たまごふりかけ=無料で提供
■ “たまごの値上がり”賛成?反対? 長期的な目線で考えると…
・ホラン千秋キャスター:
養鶏農家に限らず畜産など▼生産コストも▼輸送コストも上がっている、たまごに関しては▼鳥インフルエンザなどの影響でさらに厳しい状況があるということですよね。
・オンライン直売所「食べチョク」秋元里奈代表:
2022年の段階で畜産の倒産件数は20年間で最多になっていて、えさ代高騰の影響は大きいです。高騰した分を補填する制度もあるんですけど、資金が枯渇している状態です。さらに鳥インフルエンザが出てきたので価格が上がってしまっている。そもそもたまごの価格自体が今までかなり安かったっていう考え方もあるのかなと思っていて、値上げを受け入れて欲しいというのは常に生産者さんと話している身からすると思うところはあります。
・ホランキャスター:
たまごの場合は生産が追いつかないところもありますし、生乳の場合は余りすぎてしまって廃棄してしまう状況も苦しいですよね。
・秋元代表:
今、足元はこの問題がありますけど、どんどん農家さんが減っていくと長期的な目線で食の安全保障の問題とかも出てきます。足元は私たちがしっかり値上げを受け入れて生産者さんが続けられるような状態を作っていかないと本当に持続可能な状態になっていかないんじゃないかなって感じます。
・ホランキャスター:
生産者の皆さんがやめてしまうと自給率も下がって、自分たちで準備をしなければならないときに担い手がいないとそれこそ危機的な状況なわけですよね。
・秋元代表:
今回の件もたまご農家さんに「なるべく鶏を長く飼育してください、その分たまごが多く産める」って言ってるんですけど、長く飼育すると実は効率が悪くなるので利益が減っちゃう。だけど供給のためにお願いしていて、しわ寄せが農家さんに行ってるので何とかならないのかなっていうのは強く感じますね。
■たまごの価格はどうなる? 政府や専門家は…
・井上キャスター:
今後どうなっていくのか、政府としての見立てです。
・野村哲郎 農林水産大臣
「すでに鳥インフルエンザが収束したところは再生産に向けて雛を導入。ニワトリは(たまごを)をすぐに産むので、ある程度、市中に出回れば価格も当然下がってくると。神頼みみたいなことを思っている」
・専門家はどう見ているのか。
・経済アナリスト 森永康平氏
「現在は家計が節約に入り企業側が値上げしにくい状況」
→今後、大幅な価格高騰はなさそう
・畜産など調査・研究する農林水産総合研究所
「例年、鳥インフルエンザは3月ごろに収束。雛がたまごを産むまでには半年程度かかる」
→現状から安くなるのは時間がかかる
・ホランキャスター:
消費者から考えると、価格が安い方が家計に負担が少ないのでありがたいなと思うんですけれども、しわ寄せが全部生産者さんに来ることを続けていると、結局日本の畜産業などは破綻する方向に進んでしまいますし、神頼みっていうのはもはやできることがないっていうことですもんね。
・秋元代表:
この先も苦しい状況になることがある程度見えてしまっているので、そこに対してどういう対応をしていくのかをもっと政府側から出してほしいというのは感じますね。生産の現場からは「もう続けられない」という声がたくさんあって、そこに対する補填が長期的に続けられるのかは疑問があったりするので本当に根本の解決ができるように動いてほしいって感じます。
・井上キャスター:
日本って中小企業や生産者が弱いじゃないですか、コストを価格転嫁できない。これは何を変えれば変わっていきますか。
・秋元代表:
畜産に限って言うとやっぱり飼料ですよね。ほとんど輸入に頼っている状態を国産でかつ安価に生産できる状態を作っていく部分の支援とか。生産者さんが減っていくこと自体は避けられないので、一軒あたりの効率化、大規模化の支援などが言われていますね。
鳥インフルエンザ
鳥インフルエンザ(とりインフルエンザ、英語: Avian influenza, Avian flu, bird flu)とは、A型インフルエンザウイルスが鳥類に感染して起きる鳥類の感染症である。トリインフルエンザとも表記される。また、鳥インフルもしくは鳥フルとも略称されることがある。なお俗に、これらの原因となる鳥インフルエンザウイルスのことを略して鳥インフルエンザと呼ぶこともある。
ネット上のコメント
・毎週あった卵の特売デーがどこも廃止になっている。
いそいそ買いに行っていた特売日が無くなってしまって寂しい。
・本来1次産業の方がお金が稼げる仕事でないとおかしいと思う
・食料って本来手に入れるのが大変なんですよね。今は捨てるほどの食料があるけれども日本が貧乏になるのもあって小麦や肉や飼料なんかは買い負けるようになるから今後ものすごく高くなるだろうし。
数十年後日本のスーパーには何が並んでいるかな。
・うちの地域は卵は普通に売ってるが価格はやはり高くなりました 最近は6個あるいは4個パックを買ってます。
・直売所に買いに行くしかないのかな~
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