子役から芸歴24年、若きベテラン須賀健太の矜持「役者という仕事の “職人” でありたい」
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子役から芸歴24年、若きベテラン須賀健太の矜持「役者という仕事の “職人” でありたい」


記事によると…

・「5年ぐらい前に新宿の稽古場で稽古を終えた後、同世代の役者さんたちだったので、みんなでご飯食べようという話になって。それが29日だったので『肉の日だから肉を食おう』みたいな(笑)。それで新宿でお店を探して行ったら、めっちゃよかったんです」

・七輪の上の網に並ぶホルモンを眺めながらこう話すのは須賀健太。「焼き肉はホルモンが充実しているとテンション上がりますね」というほどのホルモン好き。店内の昭和レトロな雑多な雰囲気もお気に入りだという。

「みんなでワイワイしているお店が好きで、ついつい人間観察をしちゃいます(笑)。ホルモンはコリコリ系が好きで、ぱい、はつ、のどぶえはいつも食べます。ここは何を食べても美味しくて、ネギレバーもめっちゃおすすめです」

・焦げ目のついたホルモンを口に運びながら、ビールをゴクリゴクリ。

「お酒は好きで、特にビールが大好き。ホルモンとビールは最高です」と美味しそうに飲む須賀は、28歳ながら芸歴24年。現場に行くと『芸歴的には先輩だから』と言われることもあるという。

・特撮ものが好きで『ヒーローに助けられたい』みたいな話を親にしたら、テレビに出たいと思ったみたいで。子役の事務所に応募して所属しました。お芝居をしたいというよりヒーローに会いたいという気持ちでしたね」

・演技レッスンに通うが、あまり好きになれずに2年ほどでやめてしまう。オーディションには落ちまくり、合格しても数歩歩いて台詞はないような役だけだった。

・「両親は共働きだったので、続けるのも大変だと思って。そろそろやめようかなと思っていたときに『人にやさしく』が決まりました。それまで台詞はひと言、ふた言だったのに、3カ月レギュラー。自分の出番が増えて、いろんな人に見てもらえてチヤホヤされるのは、純粋に嬉しかったですね。きっと親がいちばん驚いたと思います。母はいつも現場に同行してくれたんですが、悪ガキだった僕を現場でおとなしくさせるのも台詞を覚えさせるのも大変だったと思います。続けさせてくれた両親には感謝しかないです」

・ドラマ『人にやさしく』で大ブレイク。仕事は「ごっこ遊び」の延長だったと話す。

「小さいころから『なんとかごっこ』をするのが好きで、役をもらうとその人になって『ごっこ遊び』をするみたいな感覚でした。当時はまわりにいる大人といったら、学校の先生と親ぐらい。でも現場に行くと大人がたくさんいて、ひとつのものを作り上げていく。子供ながらにそのエネルギーに圧倒されて、楽しくてドキドキワクワクする世界だなって思っていました」

・その後は国民的ヒット作となった映画『ALWAYS 三丁目の夕日』に出演。初主演作『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』では高い演技力が評価されて日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞する。

・「『花田少年史~』の水田伸生監督は『明日のシーンをどうするか、自分で考えてきてね』と言う方だったんです。それまで子役に必要な技術は『こうやって』と求められるものに対して、どれだけできるかだと思っていました。自分が考えてきたことを見てくださる時間があったことで、考える楽しさや採用される嬉しさを知って。水田監督との出会いはものすごく大きかったです。

・アカデミー賞をいただき、見ていて評価してくださる人がいるんだと嬉しかった。このころ、この仕事でずっと生きていけたらいいなと、漠然と思うようになりました」

・須賀がそう決心したからといって、仕事が順調に入るわけではない。堀越高校の芸能コースに進学したが、仕事で休んだり早退する同級生が多いなか、彼はほぼ皆勤賞。仕事をやめていく仲間も増えた。

・「この仕事はやりたい気持ちがないと原動力にならないし、相手にも伝わらない。役者以外にやりたいことができてやめていく仲間に対しては、追いかけるものができて、カッコいいと思っていました。寂しいと思ったことはないですが、怖くはありました。子役からやっていて、よくも悪くもこれしか知らない。自分には何が残るんだろう、自分は必要とされているのかなって。

・そんなころに、森田剛さんが出演する劇団☆新感線の『IZO』という舞台を観て、生きているお芝居に衝撃を受けたんです。このときに舞台もやりたいなと強く思ってからは、迷いはなくなりました」

・生ものである「舞台」の魅力に引き込まれた須賀は、挑戦を始める。それまでは寡黙でおとなしいか元気な役が多く、型にはめて演技をしていた自分の殻を破るために、あえて犯人役や悪役を増やした。

・「『ダークナイト』(2008年)でヒース・レジャーが演じたジョーカーに衝撃を受けて、当時の僕のバイブルになっていたんです。『シマウマ』や『ディアスポリス-DIRTY YELLOW BOYS-』で殺人者を演じましたが、自分にない感情を演じるから本当に難しかった。でもお客さんから『よかった』といっていただけることが多かったのがすごく嬉しかった。新しい一面を切り開けたかなって思っています。

・同時期に舞台で『ハイキュー!!』をやっていたんですが、こちらは真逆の底抜けに明るい青春もの。放出するもの、フラストレーションを感じるものが違うので、お互いの作品が息抜きのようになって演じられた。あの時期に両極端の演技をできたことが、今の僕につながっていると思います」

・「悪役のイメージが強すぎて、僕が出てくると犯人だと思われる」と笑う須賀が現在演じているのは人気作『今野敏サスペンス 機捜235』の新シリーズとしてスタートした『機捜235×強行犯係 樋口顕』の巡査役だ。

・「僕は浜川誠というITに強い巡査を演じています。機捜はその名のとおり、今までは足で稼いで事件を解決してきた。そのなかでいかに合理的に捜査ができるかを提示していく役なので、新しい風を吹き込めればいいなと思っています」

・「刑事が使う専門用語が難しい」と話す須賀は可能な限り、職人に近づきたいという。

・「役では何にでもなれるぶん、職人さんに憧れるんです。何かひとつを突き詰めた人の説得力ってすごいので、僕も役者としてプロフェッショナルでありたい、本物になりたいと思うんです。そして説得力を手に入れたい。これは積み重ねてやっていくしかないと思っています」

・ビールのジョッキは2杯め。

「映像と舞台をずっとやっていきたい」と話すその顔はもうすぐ30代、大人の役者の顔だった。

・すがけんた
1994年10月19日生まれ 東京都出身 1999年、子役としてデビュー。ドラマ『人にやさしく』(2002年、フジテレビ)で注目を集める。映画『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』(2006年)で初主演し、同作で日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。映画『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ、舞台ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』シリーズなどに出演し、活躍。『今野敏サスペンス 機捜235×強行犯係 樋口顕』(毎週金曜20:00~、テレビ東京系)にレギュラー出演中

写真・野澤亘伸
ヘアメイク・松田蓉子

2月11日

子役から芸歴24年、若きベテラン須賀健太の矜持「役者という仕事の “職人” でありたい」

須賀健太


須賀 健太は、日本の俳優、声優、タレント。 東京都江戸川区出身。2006年3月まではセントラル子供劇団に、2012年3月まではセントラルプロダクションに所属後、ホリプロ所属。

ネット上のコメント

映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズでの好演と・・・ フジ「人にやさしく」での加藤浩次さん・香取慎吾さん・松岡充さんと スリーピースをする姿は、子役ながら良いキャラでした。 ハタチを超えて 加藤さんたちと酒を酌み交わすようになったのも時代の 流れを感じます。

幼少期から出演されて、大人の中に混じり 演技していたのは大変だったと思うし 子供だからと周りが持ち上げてくれる事もあったと思うけど、それにおごらず、 謙虚に生きてきたのかなと思う。

子役あがりでずっと仕事を頂くのは難しい世界 一時はちょっとお見かけしない時期もありましたがここ最近はちょっとコミカルな刑事役や心に闇をかかえた殺人鬼にとよくテレビでお見かけします 演技には定評ありますしいい年齢の重ね方してると思います 現在テレビ東京で配信してる機搜231も今どきの生意気な刑事役を上手に演じられてます

須賀健太くん?さん?どちらでも通用しますね。最近はドラマで活躍されててよく拝見しますけどやっぱり演技が上手いな。自然なんですよね。役に成りきる。引き込まれてしまいます。ご自分も演技を楽しんでいるようですから、これからも楽しませてほしいなと願っています。応援しています。

TVで見かけないと、活躍の場はTVばかりではないのに今何してると言われてしまう。森田剛さんを目標に舞台に舵を切って経験を積まれ良い役者さんになられました。まだこんなにお若かったと、これからも多くの場で拝見できますように応援していきます。

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