
「“可愛い”の大渋滞」「何回泣かせる気だ」ARMYライターが『BTS: Yet To Come in Cinemas』を熱烈レビュー!

・2022年10月、釜山にて一夜限りで行われた世界的アイドルグループBTSのコンサート、「BTS in BUSAN」が映画「BTS: Yet To Come in Cinemas」となって帰ってきた。あの感動をもう一度、スクリーンで楽しむことができる。しかもなんと、当日のオンライン配信では使用されなかった「シネマティック専用カメラ14台」を総動員(!)し、多彩なアングルで撮影されたBTSの最高の姿が映しだされている。本稿では、一足早く本作を鑑賞する機会に恵まれたARMYである筆者が詳細にレビュー。できれば作品をご覧頂いたうえで、この熱量を共有してもらいたい。
※以降、本編の核心に触れる記述を含みます。未見の方はご注意ください。
■オープニングからアドレナリンMAX!「MIC Drop」でエンジン全開
・オープニングは「MIC Drop」。コンサート当日、きっと多くのARMYがJ-HOPEのかっこよすぎる「Make some noise!」と、生バンドでのイントロを聴いて絶叫したに違いない(ちなみに筆者は当時、配信を見ながら絶叫した)。「MIC Drop」はBTSの代表曲でもあり人気の高い楽曲なのだが、2021年から2022年にかけて行われたツアー「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE」では披露されなかった。だからこそ筆者はずっと、彼らがまた「MIC Drop」を披露してくれる日を待っていた。「これぞBTS!!!」という歌詞とゴリゴリのダンスパフォーマンスが最高なのだ。正直、最初の1曲だけでこんなに文字数を使ってしまっていいのか悩むところだが、オープニングから「MIC Drop」でブチかましてきたことに興奮したARMYは多いはずなので、書かずにはいられない。
・歌詞に出てくる「俺らのコンサートには絶対にない空席」「トロフィーでバッグがパンパン」などのフレーズたち。もはやBTSは、これらの言葉が世界一似合うアーティストとなった。なぜ彼らのコンサートには空席がないのか?その答えはもう、「MIC Drop」での圧巻のダンスを見ればわかる。まだ見たことのない方はぜひ映画館で彼らのパフォーマンスを見ていただきたい。やっぱりBTSは「MIC Drop」のような強気で挑発的なパフォーマンスがとてつもなくお似合いだ。
・そして「MIC Drop」からの「Run BTS」!ちょっとこの流れ、最高すぎやしないか!?セトリを考えたのは誰なのだろう?ARMYの気持ちを知り尽くしているRMだろうか?とにかくこの流れは完全に序盤からARMYを落としにかかってきている。「Run BTS」は最新アルバム「Proof」に収録されている新曲で、この日、初めて披露された。まさか新曲でこんな激しい振り付けをしてくれるなんて…!かなり嬉しいサプライズだった。サビの「走れバンタン、そうだ走れ」の歌詞に合わせ、バイクのエンジンをふかすようなダンスに釘付けとなった。JIMINとJUNG KOOKの“釜山出身コンビ”が肩をくみながら歌うシーンもよかったし、SUGAが生き生きとした表情でラップをしており、「7人でのパフォーマンスが本当に楽しいんだろうな」というのがスクリーン越しにも伝わってきてグッときた。
・続いて「RUN」のパフォーマンスと挨拶のあとに披露されたのは、「Save Me」。切ないメロディラインがとても美しい楽曲だ。JIMINの優しく繊細な歌声が会場に響きわたると、あっという間に先ほどまでのゴリゴリのかっこいいステージから一変、世界観がガラリと変わる。楽曲によって瞬時に会場の雰囲気を変えることができるのも、彼らの高い表現力があってこそだろう。JUNG KOOKがステージの真ん中でVに向かって手を伸ばし、Vが歌いながらその手を握る…そんなちょっとした動作ひとつでさえも、たまらない。
■JINの美しい歌声に涙腺崩壊必至…
・続いてはボーカルラインが「00:00 (Zero O'Clock)」を。前髪をあげた“ワールドワイドハンサム”なJINが、セットのバスの上に座りながら心を込めて歌う。その姿を見ているとどうしても、この釜山コンからわずか約2か月後に兵役へ行くこととなった彼に想いを馳せてしまう。恐らく大勢のARMYにとって、この曲は涙なしでは観られないのではないだろうか…?さらに後半のJINとJIMINの美しすぎる高音ハモリで涙腺が崩壊すると思う。2曲目は、スタンドマイクで披露した「Butterfly」。ジャケットを肩からずらして歌うVがまるで彫刻のようで美しく、目が離せない。会場全体をゆっくり見わたし、優しく微笑みながら歌うJUNG KOOKも印象的だった。
・「UGH!」のイントロに合わせてSUGAが登場するやいなや、会場のボルテージはMAXに!続いてサングラス姿のRMとJ-HOPEが出てくると、あまりのかっこよさに思わず叫びたくなってしまう。スクリーン越しでは現地の熱気は体感できないはずなのに、3人のラップで会場が思いっきり熱くなったのが伝わってくる。それぐらい、3人の熱量が、迫力が、ハンパじゃない。本当にたった3人で歌ってる?そう思うぐらい、会場に轟く激しいラップ。儚く美しいボーカルラインのステージとのギャップにクラクラする。さらに「Cypher PT.3」でとどめを刺されること間違いなしだ。
■メンバーの可愛さがたまらない!外せない“ハッピーソング3点セット”
・シックなブラックコーデから爽やかでカジュアルな衣装に着替えてステージに再登場した7人が披露したのは、「Dynamite」「Boy With Luv」「Butter」。BTSをあまり知らない人でも聴いたことがあるであろう、そして聴くだけで幸せな気分になれるハッピーソング3点セットだ。ステージを右へ左へ自由に動きながら、ラフにダンスする7人が“様”になっている。「Dynamite」ではVとJINがフリーダンスを披露。2人のダンス姿が可愛いのはもちろん、それを嬉しそうに見つめているほかのメンバーも可愛い。「Boy With Luv」ではRMのラップパートになると、それまでバラバラにステージを動き回っていたメンバーがギュッとRMのもとへ集まるのも、大変可愛い。そう、この2曲は「可愛い」の大渋滞なのだ。そして「Butter」はBTSからARMYへ贈られたラブソング。もう何十回、何百回と見ているパフォーマンスなのに、「僕の後ろにはARMYがいる」のフレーズのところでいつも泣きそうになってしまう。J-HOPEのキレキレダンスにもぜひ注目していただきたい。
・メンバーそれぞれの故郷について歌っている「Ma City」。この曲を故郷、釜山で歌えるJIMINとJUNG KOOKがとても楽しそうで、ステージをぴょんぴょんと飛び跳ねながら歌う姿にこちらまで嬉しくなる。「Ma City」はなんと言ってもSUGAの「俺が生まれたこと自体が大邱の誇りだ」が最高にかっこいい!「Ma City」という楽曲が生まれてから約7年。まさにその言葉は本物となった。
・そして、「Dope」「FIRE」「IDOL」。このセトリの流れにとてもグッときた。まるでBTSが練習生だった頃から世界的“IDOL”になるまでの、歴史を辿るような楽曲構成だと感じたからだ。どんな意図があるかはわからないが、「Dope」の「お前がクラブで遊んでる時 一晩中仕事してたよ」という歌詞に、彼らがこれまで背負ってきた苦労や、血の滲むような努力を思う。そして、「現実がどうであっても気にせず、いまこの瞬間を楽しんで燃え尽きよう」という意味が込められている「FIRE」と、「どんな姿であれ、僕は自分とファンを愛している」と歌う「IDOL」。まるで7人の成長物語を見ているかのようだ。BTSはいつでもこうして、その当時の自分たちの考えや等身大の想いを歌詞にしてARMYに届けてきてくれた。だからこそ私たちの心に、痛いほど響くのだ。また、この日の「IDOL」はラストのカル群舞(一糸乱れぬダンス)が全力すぎて、スクリーンで観ていても圧倒された。
・7人一列に並んで歌った「EPILOGUE : Young Forever」。ステージにギュッと集まる7人を見て、ここで何度目かの涙が流れる。本当に、何回泣かせる気なのだろうか…。メンバーも目を潤ませているように見えるのは、気のせいだろうか。ARMYへの感謝と前向きな気持ちが込められている「For Youth」をしっとりと歌い、ここで一度、釜山コンは幕を閉じた。
■終わらないBTSの物語「僕たちの最高の瞬間はこれから」
・アンコールは “ボラへカラー”(BTSを表す紫色)のお揃いのパーカーを着た7人が、「Spring Day」を情感たっぷりに。「Spring Day」はBTSがこれまでずっと大切に歌い続けてきた曲だ。ARMYもメンバーと一緒にメロディを口ずさみ、会場全体に美しい歌声が響き渡った。
・ラストソングは「Yet to Come」。ARMYが一斉にスローガンをステージに向かって見せると、そこには「変化は多かったけど、変わりはない私たち Best moment is yet to come」の文字が。嬉しそうに近くへ行き確認するJUNG KOOK、JIN。Vはステージを降りて、ARMYのひとりからスローガンを受け取り、最後の最後まで離すことはなかった。
・釜山コンの約2か月後、JINが兵役で軍へ入隊した。次はいつ7人全員が揃ったBTSを見ることができるのだろうか…?と、ふと寂しくなってしまう時もある。けれどコンサートでJ-HOPEが「いまは信頼が必要な時」と、RMが「僕たちをどうか信じてください」と言っていたように。JIMINが「30年後も40年後も!」と笑い、SUGAが「20年、30年経ってもこの場に立っている」と宣言してくれたように、BTSと私たちの物語はこれで終わりじゃない。「僕たちの最高の瞬間はこれから」なのだから。
文/紺野 真利子
2月1日 「“可愛い”の大渋滞」「何回泣かせる気だ」ARMYライターが『BTS: Yet To Come in Cinemas』を熱烈レビュー!(MOVIE WALKER PRESS) - Yahoo!ニュース
BTS
BTSは、韓国の7人組アイドルグループである。BIGHIT MUSIC所属。別称は防弾少年団。略称はバンタン。公式ファンクラブ名はARMY。公式キャラクターはTinyTAN。
ネット上のコメント
・シネマ行きました、一番のりで! 釜山の内容は他で見て知ってましたが、そこには見られなかったメンバーの表情がしっかりと映されてました。 マイクドロップの映像を見た瞬間涙が出ました、又ジンの美しい映像が良かった。ジンはこの釜山コンはアーミーに楽しい思い出として残しておいて欲しいと入隊の事は何も公表せずに、ステージ見せてくれましたよね、改めて感謝です。今後のメンバーの入隊から除隊と暫くはこの様なステージは見られません、帰りを楽しみに待ってます、BTSありがとう。
・今日、行ってきました!オンラインの時はまだ兵役の発表はなかった。今回はメンバー兵役決定しJin君が入隊を済ませた事もあり、また違った状況。見方が明らかに違った。メンバーそれぞれの言葉がズシンと響き、ボロ泣きしました。感動でした!!
・もう、泣いた泣いた泣いた!!! ポイントすべてに泣きました、、、 ジンさんの胸中を思うと、、、ボーカルラインの素晴らしさ!ヒョンたちの息も止まるラップ!もう至れり尽くせりの釜山! 脚が、、、マスク内の唇が、、、4日が楽しみです。
・レイトショー見て来ました。 あんなアップを大画面で見るのは、別ものですね。音も臨場感あって見ないと損です。 Jinさんの挨拶のところは、どんな気持ちだったんだろうと思ったら、涙が止まらなくなってしまった。
・確か、この翌日?に、JINくんの兵役発表だったから(>_<)、このライブの時の、本人とメンバー達の心中を想うと・・(>_<)(>_<) 全員が、一瞬も気を抜かずに全力でパフォーマンスしていて、選曲も順番も最高でした♪ 何度でもリピしたいです(*^^*) 休止前最後のライブが、こんなに素晴らしい内容で、最高のプレゼントです♪
・兵役に行く事を言えずにいた この日のジンくんはどんな思いだったんだろう。 キムソクジンコールの時のJINの表情に涙が出た。 早くこんな7人がまた見たい。 待ってます。
・私も!物凄く楽しみ。大好きなJIMINちゃんとJIN君のカードホルダーが当たりました。 いつかライブに行きたいです。
・今日観てきました 何度も観た釜山コンでしたが、バンタンの想いを知ったあとの釜山コンは涙が止まりませんでした 泣き過ぎで頭が痛いですw BTSとARMYは大丈夫 この絆はずっと変わりません
こんな記事も読まれています